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泌尿器科

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外来受付時間については、こちらをご参照ください。

医師紹介

氏名(卒業年次) 職名 認定資格 専門分野
執行 雅紀
(平成3年 札幌医大卒)
泌尿器科
部長
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、指導医
身体障害者福祉法第15条第1項指定医師
 

診療内容

腎臓、膀胱、前立腺、精巣、陰茎などの泌尿生殖器の疾患、下部尿路症状(頻尿、尿失禁)などです。

診療科の特色

臨床成績に基づく標準的な治療を基本とし、患者さんには病状、治療方針を充分に説明し、ご理解頂き、治療方針を決定しています。手術に際しては、侵襲が少なく、しかも必要十分な治療を選択し、入院期間の短縮を図っています
当科で症例数の多い前立腺疾患 (肥大症や癌) 、腎癌と尿管結石について紹介します。

1.前立腺疾患 (前立腺肥大症、前立腺癌)

前立腺肥大症

高齢者の増加に伴い、前立腺肥大症は増加しています。厚生労働省の調査でも前立腺肥 大症の患者が1989年約20万人だったのが、98年では約60万人と10年間で3 倍増となっています。当科では前立腺疾患が疑われる患者さんに対して、

国際前立腺症状スコアー(IPSS)
前立腺触診
尿流測定
残尿測定
経直腸的超音波断層(エコー)検査
逆行性尿道造影
血液中の前立腺特異抗原(PSA)測定

などの検査を行い、前立腺肥大症の進行状態を出来るだけ客観的に診断した上で治療法 を決めています。治療法としては先ず薬物治療が主体となりますが、中等度以上に肥大 症が進行した患者さんでは経尿道的前立腺切徐術(TUR-P)を行っています。過去 10年間で450例ほどの方に手術を行っており、80歳以上の方でも特別な合併症が 無い限りは安全に行え、ほとんどの方で十分な排尿状態の改善が得られています。

前立腺癌

前立腺癌も最近急増してきている疾患です。昔は症状が少ないため診断された時には転 移など病期が進行している傾向がありましたが、最近は血液に含まれるPSA(前立腺特 異抗原)の測定により早期に診断できるようになりました。PSA値が異常を示し癌が疑 われる場合は、前立腺生検で確定診断を行います。当院では3日間の入院の上、麻酔を 用いて痛みを感じないようにした上で、経直腸的に十分慎重を期して生検を行っており ます。前立腺癌の診断が確定した場合には、病期診断のためCT、骨シンチグラフィー やMRIなどを行い、患者さんや家族の方と相談の上、治療法を決めます。治療法とし ては75歳以下の早期癌の方には前立腺摘除手術を薦めています。また前立腺癌の進行 状態、年齢や全身状態に応じて放射線治療、内分泌治療を行っています。

2.腎癌

腎臓に癌が見つかった患者さんでは、腎摘除手術の施行が必要な場合があります。
この場合、当院では、腹腔鏡と呼ばれるカメラを挿入して行う鏡視下手術を積極的に取り入れています。従来の手術より手術後の痛みが少なく、そのため回復が早い利点があります。

3.上部尿路結石 (腎結石、尿管結石)

結石は突然痛みで見つかることが多いですが、痛みで見つかった方の半数以上は利尿をつける ことで自然排石が可能です。しかし結石が自然排石のむずかしいサイズ(直径が5~6㎜以上) の場合には、たとえ症状のない無症状でも積極的な治療が必要となります。

現在、結石に対する治療としては、体外衝撃波による砕石療法(ESWL)が主流となってい ます。当院でも1991年11月に(ESWL)装置を導入し治療を行っています。当院の装 置はシーメンス社製リソスターで、この装置は高電圧で発生した電気エネルギーを金属膜の磁 気反発により衝撃波に変換させ(電磁変換方式)、その衝撃波を音響レンズで体内の一点に集 束させるもので、国内では100箇所以上の施設で導入されており、国内で販売されている 10数種類の機種の中では一番多く導入されています。

衝撃波は水中ではエネルギーを発散しないで直進し、空気を多く含む物や水分を含まない物に あたるとエネルギーを発散し衝撃を与える性質があります。身体や骨や筋肉を含めて大部分は 水分を含みますが、結石はまったく水分を含まないため、体外から結石めがけて衝撃波をあて ることにより、体を傷つけることなく結石を砕くことが可能なわけです。ただ、衝撃波はそれ ほど威力の強いものではなく、たとえばダイナマイトのように一発で粉々に破壊するようなも のとは違い、石をハンマーでたたいて少しずつ割ってゆくといった感じのものです。

1㎝程度の結石を砕くには、平均2500発程度の衝撃波をあてる必要があります(80発/ 分程度で発射)。また、安全性の面より、一回の治療での衝撃波は4000発以内としていま す。そのため結石の成分や大きさによっては砕石が不十分な場合もあり、数日の間をおいて2 回以上の治療が必要となることもあります。

当科ではすでに1600例以上の患者さんでESWL治療を行ってきており、直径5~10㎜ 程度の比較的小さな結石では、約90%の方が一回の治療で排石可能なサイズに砕石出来てい ます。しかし、2㎝以上の大きな砕石では半数の方が2回以上の治療を要します。ESWL治 療で一番重要なことは、いかに衝撃波の痛みを取り除くかということです。通常の鎮痛剤で治 療は可能とされておりますが、実際は不十分な場合が多く、痛みのため衝撃波の出力強められ ず、結果的に不十分な砕石となり、複数回の治療が必要となることが多いようです。

砕石後の結石下降に伴う痛みのことも考え原則的に1日の入院で行っていますが、患者さんの 状態や希望に合わせて入院計画しています。大部分の結石はESWLで対処できますが、中部 下部尿管(レントゲンで骨盤と重なる範囲の尿管)に結石がある場合には、ESWL治療は難 しくなります。中部下部尿管結石やESWLで砕石できない上部尿管結石に対しては経尿道的 結石破砕術(TUL)を行っています。

これは麻酔下で、細い尿管鏡を用いて結石を破砕するものです。